サムスンのモバイル部門のCEOであるDJ Koh氏は、同社が今秋にBixbyを外部開発者に開放する予定だとCNBCに語ったそうです。サムスンは11月、サンフランシスコで開催されるSamsung Developer Conferenceでソフトウェア開発キット(SDK)とアプリケーションプログラミングインターフェイスをリリースする予定と発表しています。新しいプログラムは、第三者がBixby専用のアプリケーションを設計し、Bixbyを他のアプリケーションに統合できるようにするものです。
BIXBYの新しい門出
Bixbyは音声アシスタントは2017年にデビューして以来、AlexaやGoogleアシスタントなどと競合し、苦労していましたが、8月に発表された新しいBixby2.0は、よりスマートで文脈を理解し、過去の行動を学習してパーソナライズされた提案を行いました。サードパーティの開発者にBixby 2.0を公開することは、Bixbyを改善してよりスマートにするための明白な次のステップです。 AmazonとGoogleは、音声アシスタントの能力を向上させ、より多くのデバイスを利用できるように、同様のルートを採用しています。
果たしてそれだけで十分か?
しかし、サムスンとBixbyにとっては、この戦略は遅すぎるかもしれません。Samsungは、世界最大のモバイル機器メーカーの1つですが、イギリスでは、Bixby音声操作機能を搭載していないGalaxy S8のスマートフォンが出荷されています。問題は、サムスンのスマホのOSはAndroid上で実行されている点です。多くのユーザーから、専用のBixbyボタンをGoogle Assistantにマッピングできないという不満がありました。そして昨年リリースされたBixby 2.0の場合でも、顧客はこの同じ問題についてまだ不平を言っています。
BixbyのSDKとAPIのリリースは、音声アシスタントの改善に役立ち、より多くの機能を提供することになります。しかしサムスンが直面する本当の課題は、Bixbyが将来どのくらい多くの音声アプリケーションや統合を行うかに関わらず、Bixbyが音声アシスタントの最初の選択肢であるべきだというユーザーを納得させることです。
参照:voicebot.ai