Googleアシスタントは、現在世界8カ国で対応済みとなっているが、今後30カ国にまで広げる予定です。バイスプレジデントのニックフォックスは、そのような拡大戦略をリリースしました。これにより、世界中でアンドロイドを所持するユーザーの95%にリーチすることが可能になります。追加言語は「ドイツ語」「ヒンディー語」「スウェーデン語」など。
来週米国で開催されるモバイル・世界会議で、この内容についてさらに触れるとのことです。ただし、対応したからと言って、Googleホームにアクセスが可能になったことを意味しておらず、あくまで各国においてスマホに搭載されたGoogleアシスタントが拡張したにすぎないということです。例えばイタリア語も今回追加される予定ですが、Googleアシスタントは追加後、スマートフォンで使用できますが、その言語をサポートするGoogleホームデバイスは購入できません。
対応言語が拡大することで広がるユースケース
この機能のユースケースについて考えてみると、多言語のサポートは、マルチ(複数人で音声アシスタントを使用)で利用する時に、例えば家族の中に特定の言語しか理解できない人もあれば、異なる言語を好む人もいます。この機能があれば、それをスマートなスピーカーに提供することができます。ドイツ人は、ドイツ語と英語を話しますが、英語を話さないドイツ人がいれば、その人はアシスタントの多言語機能によってドイツ語でも話せます。
Googleのグローバル言語のメリット
世界中の音声アシスタントについては、スマートフォンや検索ユースケースをサポートするために開発された広範な自動音声認識(ASR)と自然言語理解(NLU)という2つの学習工程があります。今日のGoogleの発表は、このASRとNLUの必要性を確実なものにしていくでしょう。
アマゾンも現在Alexaの拡大に躍起になっていますが、実は同様に30の新しい言語を追加したり、世界人口の95%にサービスを提供しようとする可能性は低いと考えられています。これは、スマホの85%の世界シェアを持つスマートフォンプラットフォームのアドバンテージと言えるでしょう。
参照:Tech crunch