先日ヨーロッパで初の公式音声アシスタントイベントであるSmart Voice Summitがフランスのパリでか開催され、多くの来場者が参加しました。主に法人向けで、企業規模の音声革命が始まるかもしれません。
スマートスピーカー市場は急速に拡大
最初にスマートスピーカーが発売されて以降、スマートスピーカーの消費者需要の伸び率は驚異的です。 コンサルティング会社Forresterによると、スマートスピーカー発足以来わずか数年で、現在米国の世帯の20%がスマートなスピーカーを持っており、今後伸びる場合は、米国と英国の家庭の40%が2020年までに所有することになると話しています。
また、フランスで有名なコンサルティング企業キャップジェミニの調査によると、従来のウェブサイトやアプリに比べて音声ベースのインタラクションの実際の好みは、今後3年間で24%から2020年には40%に急速に拡大すると予想。銀行や店舗などの実店舗ではなく、音声アシスタントによる対応やインターフェースが今から20%から3年間で31%に増加することを示唆しています。
ユーザーのユースケースは基本ハンズフリーの時?
頻繁に使用するスマートスピーカーのシュチュエーションとしては、ハンズフリーでのスピーカーとのやりとりを挙げています。
また、各業界にも、どのように応用されるのか、見ていくことにします。
メディア企業
ボイスはデジタルエクスペリエンスに最適です。メディア企業、特にラジオの場合はそうではないでしょうか?コンテンツを適切なフォーマットにして、音声UIをソートする必要があります。ファイナンシャル・タイムズ、BBC、ラジオ・フランスからは、複数のプラットフォームにまたがって高度な音声アプリケーションを持ち、エンゲージメントを増やそうとう動きがあります。
フィナンシャルタイムズは、音声変換サービスの「Amazon Polly(アマゾン・ポリー)」を使って、テキスト記事を音声に変換しています。記事を読み上げるのは「エイミー(Amy)」と呼ばれる人工音声で、テキスト原稿は1~3秒ほどで音声に変換される。変換されるのは人気の高い記事で、短い記事も長編記事も含まれます。
引用:digiday
輸送と物流
声は輸送と物流に適しているとされています。ユーザーはしばしば、旅行時間の更新や定期的な旅行の予約や手配を迅速にしたいと考え、自動車メーカーは車内空間に音声アシスタントを追加し、アクセシブル市場を拡大させようとしている。ナショナル・レール(英国)、SNCF(フランス)、Uberなどの輸送業者は既に存在し、機能を追加しています。
小売
小売のケースはまだ掘り起こせてはいないようです。ある人が食料品や基本的な家庭用品などの日常的な購入で、自宅にいながら購入してすぐ届くようなシステムをアマゾンが作っています。しかし、あまりに高価なものや、実際の体験を重視する場合、声のタッチポイントはあまりないと考えられています。
金融業務
残高の確認、通常の受取人への支払い、資金の移転など、声で簡単にできたらいいかもしれませんね。本当にハンズフリーな時代です。
しかし、Googleやアマゾンによるデータ採取はとどまることを知りません。利便性と引き換えに失う個人情報。。
筆者(VOICE LIFE運営者)は、音声UIは、インプラント(脳にチップを埋め込んでデータ処理を行う)前の序章にすぎない点、そして主に目に見えない視覚障害の持つ方、あとは機器の操作が苦手な人やご高齢の方などは使用する価値はあるかもしれないと考えています。