Android OSの発明者で有名なアンディ・ルービンによる新しいスマートフォンのスタートアップである「Essential」のリリースしているスマートフォン「Essential」のHalo Grayモデルには、Amazonが提供している音声アシスタント「Alexa」がプリインストールされて販売されてるとのことです。販売は米国Amazon内のみ。攻めています。
Essentialは何者?
EssentialはAndroidの父、アンディ・ルービンが立ち上げたハードウェアスタートアップで、会社名は「Essential Products」と言います。この会社は2つのプロダクトを発表しており、ひとつは「Essential Home」と呼ばれているディスプレイ搭載スマートスピーカー、そしてもう一つがスマートフォン「Essential Phone」です。まだEssential Homeは販売されていませんが、「Essential Phone」はすでに販売中です。今回のEssential Phoneでは新色であるHalo Grayモデルが登場し、そこにAlexaが搭載されたという流れです。
In case three new Essential Phone colors weren't enough, today we're unveiling Halo Gray, the first Essential Phone to come with Alexa built-in. Halo Gray is available for pre-order exclusively from Amazon starting today. https://t.co/hkwkBKGypr pic.twitter.com/lDad2xngBq
— Essential (@essential) February 16, 2018
アマゾンはアレクサのシェアを取りに行きたい様子
Amazonはスマートスピーカー市場を創造し、今まで2000万人以上に対して、Alexa搭載の機器を販売してきました。アマゾンが本気を出したとされる「Amazon Echo Show」にも、デジタルアシスタントAlexaに話しかけるだけのハンズフリー操作に加えて、動画ニュースやYouTube、見守りカメラの映像表示、音楽を流せばカバーアートや歌詞、予定やToDoを訊けばカレンダーや一覧といったように、声だけではない情報を見せてくれるような小型のディスプレイ+スピーカーデバイスが用意されています。
Alexaは他にも、数十の家電製品に搭載されていますが、一方でAlexaはモバイル問題を抱えています。それは、競合であるGoogle Assistantです。これは現在4億人以上のユーザーがいるとされ、そのほとんどはAndroid搭載端末で利用できます。 今回のEssentialとの連携は、Amazonが宣伝できる独占的なモデルを搭載しているため、モバイルAlexaの存在感を広げる活路となるのでしょうか。
現在定価699.99ドルのところ、250ドル・36%オフの449.99ドル(日本円でおよそ48,000円)で販売中です。今回のEssentialとの連携については、先日アマゾンと協力関係にあったHTCのモバイル部門がグーグルに買収されたことが影響してるようです。モバイルに搭載できる音声アシスタントが少なくなると、グーグルの一強になってしまいかねないからです。
しかし、モバイル以外のところにまだ優勢なアマゾン。モバイルに加えて、Amazonにさらにスマートなスピーカーまたはスマートディスプレイの配信パートナーを求め、そこに搭載させようとする可能性があります。
参照:engadget