ポッドキャストのブランデッドコンテンツを配信するパブリッシャーであるギムレットメディア(Gimlet Media)は、アマゾンのアレクサを通して自社のポッドキャストを配信する流れでいる。耳で聞く、ラジオにも似た感覚のポッドキャストは今後より一層企業のブランディングや、目で見ずに耳で情報を聞き流す人々が増えていくことは間違いない。ここで、既存のスマートスピーカーを媒体に、ポッドキャスト業界も盛り上がりを見せている。
他にもグーグルホームなどでも検討中で、ギムレットだけではなく、他のメディア企業もスマートスピーカーに関心を寄せている。
コンテンツ内容は子供向けの歯磨きポッドキャスト
今回のギムレットのコンテンツは、”Chompers”という、Alexaのアプリケーションの中で展開される、子供向けの教育コンテンツです。このショーは、オーラルBとクレストキッズが主催し、3月から新しいエピソードを1日2回配信し、同社は将来の季節を決定する日に開始する予定だそうです。
音声アシスタント向けのコンテンツへのGimlet Mediaの拡大は、ユーザーにアプローチする方法として、音声アシスタントを試しているマーケティング担当者の興味をそそっています。 アメリカの調査会社eMarketerの2017年の予想によると、約3億5,660万人のアメリカ人が、2017年に少なくとも1ヶ月に1回、音声起動式の補助装置を使用すると予想していました。
「これからは、あらゆるものがオーディオで始まる新しい種類のメディアになろうとしている」とジムレット・メディアの共同創設者兼社長、マット・リーバー氏は述べています。 ジムレットは、既存のブランドコンテンツ部門を拡大させ、音声アシスタント向けの新しいコンテンツを制作するプロデューサーを用意して配信する計画とのことです。
ポッドキャストのブランディング広告も順調に推移?
今の企業の広告費は、テレビなどの大衆的なリーチを持つ他のフォーマットに費やされているのが現状だが、ダイレクトレスポンス広告であるポッドキャストは、費用対効果の期待も持てるとのことです。同社のブランド提携の副社長であるアンナ・サリバン(Anna Sullivan)によると、2017年にギレット・メディアの広告収入の半分以上がブランド広告主からのもので、サリバン氏は、同社のブランド広告収入は、2016年と比較して2017年に134%増加したと付け加えてます。今回のポッドキャストも、ブランディング広告の一環で、うまく機能するでしょうか?
しかし、今回のAlexaポッドキャストの広告には欠点もあり、例えば、今回のようなスポンサー広告的なコンテンツ配信について、アレクサでは、アマゾンの規約により、ギムレット・メディアがオーラルBとクレスト・キッズのスポンサーシップを明らかにできない、つまり宣伝できない仕様になってることです。
「禁止事項」
・Alexaを説明するときやAlexaそのものを示す文脈で「パーソナルアシスタント」や「仮想アシスタント」という言葉は使わない。
・AmazonやAmazon Alexaとの関係を「パートナーシップ」として言及しない。
・13歳未満の子供や13歳未満に見える子供 (以下「子供」といいます) がAlexaを使用している様子をマーケティング資料に掲載しない。マーケティング資料に家族や子供を掲載することはできますが、子供がAlexaと対話する様子は決して掲載しないこと。また、Alexaサービスを子供向けであるかのように描写することも絶対に避けること。
・あからさまに子供の興味をそそるような方法で対象端末のマーケティングを行うことは避ける。たとえば、両親に端末の購入をせがむように仕向けるようなマーケティングは行わないこと。
・Alexa対応のサードパーティサービス (TuneIn、SmartThingsなど) のロゴを、当該サービスからの許可なくマーケティングやパッケージに使用しない。
マーケティングガイドラインより
確かにホームページのガイドラインには、このようなブランディング広告はできない仕様のようです。
音声アシスタントは通常、買い物客に限られた範囲のオプションを提供し、デバイスは現在有料検索オプションを提供していないため、Alexaのショッピング体験がまず先行することでしょう。